★夢幻泡影★ (むげんほうよう)

~尽きてゆく魂の詩~

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禁断の果実 ~後編~

子供のころ、キミは輝いていたよ。

右手に夢を。左手に希望を。そして
その小さな胸に、あふれんばかりの
愛と勇気とをもって、真っすぐに走ってゆく
キミの目は、いつもキラキラと輝いていたよ。

それが、一体どうしたんだい?

まるで腐った魚のように、
よどんだ目をしているじゃないか。

たくさん失敗してきたね。
たくさん挫折してきたね。

だから、ちょっと臆病に
なってしまったんだね。

いまそこにあるのは、なんだい?

右手には恐怖。左手には孤独。
その心のなかには、激しい憎悪と、
そして深い絶望が渦巻いているね。

ひとつずつ夢が消えていった。
ひとつずつ希望を失っていった。

だから、うつむくように
なってしまったんだね。

そうやって下を向いて、自分の
影ばかりを見つめているうちに、
空に輝く太陽があることすら、
もう、忘れてしまったんだね。

ワタシには分かっているよ。いま
キミはこういう風に思っているよね。

060.jpg

空しい、空しい。すべては空しい。

知識がヒトを頑迷にする。
経験がヒトを臆病にする。

それなら、もうなにもしないほうが
いいじゃないか。そもそも、そんな
知識や経験はいらないじゃないか。

学校に行く必要なんてなかった。

微分・積分が、フレミングの左手の
法則が、いい国作ろう鎌倉幕府が、
このみじめな人生を、一体どれほど
豊かにしてくれただろう?

日本中、至るところへ行ってみた。
海外へ、何度も何度も行ってみた。
なにかを探して、だれかを求めて・・・

だが、見よ。

これらの経験は、人間に対する嫌悪感と、
新しい体験に対する恐怖感を増しただけ。

すべては空しかった。

まだ生まれていない人間は幸せだ。
こんな知識や経験がないのだから。

呪われろ、オレが生まれた町、フライブルグ。
呪われろ、オレが育った村、フグシュテッテン。

人は皆、「禁断の果実」を食した、アダムの子。

だから、どんなに努力しても、
人はだれも「自意識」の呪いからは開放されない。
人はだれも「世間体」の呪いからは自由になれない。

生まれてなんて、来るんじゃなかった。

ただひとつだけ、オレの願いが叶うなら、
この人生が、無かったことにして欲しい。

空しい、空しい。すべては空しい・・・、と。

061.jpg

キミよ、聞くがいい。

もし、聞く耳があるのなら、
キミよ、聞くがいい。

キミの思っていることは正しいよ。
もしキミの人生が、この世だけの
人生で終わるのならば、ね。

だけどキミは、ひとつだけ、
思い違いをしているよ。

この世は練習する場所であり、
なにかを証明する場所ではない。

失敗したっていいじゃないか。
練習する場所なんだから。

挫折したっていいじゃないか。
人の心は、苦しみを通して成長する。

いや、苦難を経験する以外のことで、
人間は成長することはないのだから。

学校に行く必要なんてなかった、と
キミは思っている。でも実を言うと、
この地球は、ワタシの学校なんだよ。

もちろん、ときどきテストをするよ。
80点、90点の子もいれば、
10点、20点の子もいるよ。

でもワタシは、その子が何点取ったかと
いう「座標」よりも、どれだけ努力して
いるかという「ベクトル」を、
いつも見ているんだよ。

80点だった子が、90点を取るよりも、
10点だった子が、20点を取ることの
ほうが、スゴいとは思わないかい?

0000877820061218080424.jpg

この広い世の中。
運が良い人がいれば、悪い人もいる。

でも、わたしは常に、「結果」よりも
「経過」のほうが大切だと思っているよ。

普通の人間の目には、「この世」の地位や
富や名声だけが見えて、「あの世」のこと
は見えないようにしているんだ。それは、
ちょっとした、ワタシのイタズラさ。

だから、なにも恐れることはない。
キミはキミの信じる道を行け!

誇り高き英雄のように。そして、
純粋で、優しく、そしてキラキラと
輝く目をもっていた、あのころのように・・・

イブがアダムに渡した、あのリンゴが
呪いとなるのか、それとも祝福となる
のかは、キミの生き方しだいだよ。

やがてキミも、ワタシの学校を卒業する
ときが来る。肉体の衣を脱ぎ捨てるとき、
そこに、なにがあるのか。

あるいは、なにもないのか。

そのときに、キミの汗と、
涙の結晶を、見ることにしよう。

  1. 2006/07/28(金) 12:05:57|
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ここの管理人 : 木塚ベラ (きずか ベラ) 氏。


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久留米大学附設高校中退。大学検定試験を経て、早稲田大学第一文学部卒。中学校講師を依願退職後、フリーに。現在、エッセイスト・株式投資家・小説家・心理学者。

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