★夢幻泡影★ (むげんほうよう)

~尽きてゆく魂の詩~

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自己実現率 ~後編~

数十年前であれば「食うために働く」という
価値観に、疑念をさしはさむ余地はなかった。

戦後の日本。貧しく、モノがなかった時代。
神を敬い人を愛し、人類に奉仕する、など
という壮大な目的がない限り、日本人の
大多数は、生きることに精一杯であり、
「人生の目的はなにか?」など、考える
時間すらなかったに違いない。

しかし、高度経済成長からバブルの崩壊、
「喪われた10年」と呼ばれる80年代
を経て、日本人の価値観のあり様は
大きな変貌をとげた。

「死にたくないから生きる」という消極的な
理由だけでは、もはや、若者の10人に1人を
占める、現代のニートやフリーターたちを満足
させることなど、到底できはしない。

少し古いけれども、「世界に一つだけの花」
というメッセージ・ソングが流行ったのも、
個性や主体性を尊重しない、いまの社会に
対する反動とは、考えられないないだろうか?

自然界において、ヒマワリの種からタンポポが生える
ことはないし、タンポポの種からヒマワリの花が咲く
こともない。そういった意味で、ヒマワリとタンポポ
の「自己実現率」は100%である。

では、人間の「自己実現率」は、
一体どれくらいになるのだろう?

英語のなかに "calling" という言葉がある。
これは「天職」と訳される。その根底には、
神がある人をある仕事に就かせる。"call"
すなわち「招きよせる」という発想がある。

つまり「自己実現率」とは、自分のやりたいこと、
本当に好きなことを職業としている人が、全体に
占める割合はどれくらいか? ということである。

調査のしようもないけれど、日本の「自己実現率」
は、「食うために働く」しかない発展途上国並で、
欧米諸国に較べれば、異様に低いような気がする。

おそらく1%にも満たないのではないだろうか?

037.jpg

これは、非常に不幸なことである。

代議士を3期10年務めながら、「わたしは政治家に
向いていない」という理由で辞職した久野統一郎氏の
例もある。

ペンギンは氷の上に、イルカは海の中にいることが
幸せな状態である。空を飛べないペンギンが、空を
飛ぶことを強いられ、海に生きるイルカが、陸で
生きることを強制されるとき、その苦しみたるや、
「死んだほうが」と思うほど、激烈なものである。

もっとも人間の場合、ペンギンやイルカのように
話は単純ではない。というのも、ある人にどんな
才能が眠っているのか。ゆえに、その人がどんな
職業に向いているのか、いないのか。誰にも分か
らない。当の本人にすら分からないからである。

人間性というものは数値に表せないから、「自己
実現率」という表現には問題があるかもしれない。

しかしながら、わたしは、これからの未来は、
優秀な国家の指標はGNPでもGDPでもなく、
SRR( self-realization rate : 自己実現率 )
になるであろうし、またこのSRRの向上こそが、
全人類が努力とすべき目標であり、コンセンサス
となるべきである。・・・と、漠然と予感している。



  1. 2006/06/14(水) 12:58:20|
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久留米大学附設高校中退。大学検定試験を経て、早稲田大学第一文学部卒。中学校講師を依願退職後、フリーに。現在、エッセイスト・株式投資家・小説家・心理学者。

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